事業者の概要

業種年商従業員数
宿泊業3億円30名

問題点

新型コロナウィルスの感染拡大により2度の緊急事態宣言を受け、当社ではお客様の安全確保と社員の健康維持のため、政府宣言に従い約4ヵ月にわたり営業自粛、全館休業を行いった。その結果、売上の減少は創業以来最大の落ち込みとなった。
また、コロナ禍が長期化する中、当社の売上構成比の30%を占めていた団体の需要回復が見込めず、団体需要がない中でコロナ前の売上規模まで回復する必要性に迫られていた。

課題と改善策

課題
需要回復が見込めない団体代わる新たな需要として、今後拡大が見込まれるワーケーションやブレジャーといった「新たな旅のスタイル」に対応するため、当社の独自性を活かした設備を新設し当旅館への滞在自体が目的となる場所を提供する。

【改善策】
当社建物屋上の有休スペースを活用し、テラス型コワーキングスペースを新設することを計画し、設備投資資金の一部を事業再構築補助金を活用して調達した。

改善効果

  • テラス型コワーキングスペースは眺望が素晴らしく他社にはない独自性があるため、当社のブランディングを高める。
  • 個人利用だけに留まらず、法人向けにサブスクリプションモデルで提供することで団体需要を補う収益改善効果が見込める。
  • 地域ネットワークを活かし、地域全体でワーケーション需要を取り込む先駆けとなる。
  • 事業計画書の作成過程を通して、当社の強み、弱みが整理されて方向性がより明確になった。

お客様の声

評価 :5/5。

補助金を申請するための事業計画書を作成する過程で色々ディスカッションを重ねていく中で、改めて自分がやってきた25年間の答え合わせができ、また新たな旅館づくりのイメージと目標が見えてきました。今後も利用できる補助金があれば積極的に利用しながら前進していければと思います。